8/21に小唄の浴衣会がありました。
まずは小唄を知らない方のために小唄のことを説明させていただきますね。
三味線音楽というと歌舞伎なども同じく、何か格調高く、難しいものと思われがちですが、実際は当時の若者の最先端の音楽芸術で、その演奏者はスター的、アイドルな存在でした。
また、小唄は「小唄」というだけに一曲ずつがとても短く、長い曲で五分、短い曲で一分くらいです。
基本はバチを使わずに爪弾きといって、指先でしっとりと弾きます。
割と歴史も新しいので、現代の私たちでも分かる歌詞が多く、また新作もどんどん作られています。
特徴的には艶っぽい江戸前の粋な雰囲気があり、また、恋の唄や季節や風景を唄ったもの、クスッと笑ってしまうような唄など、様々な曲があります。
私は今回の浴衣会で「夜桜」「惚れて通うに」「川風」「向島名所」を勉強させていただきました。
ここでご当地ソングであります「向島名所」の歌詞をご紹介させていただきます♪
「向島名所」
五月雨や 竹屋の渡し上げ花火
灯籠流しに都鳥 言問団子に桜餅
ちょっと土産に買わしゃんせ
土手の桜の色もよく
虫の音すだく百花園
水神の逢瀬うれしき夕映えや
小唄でしのぶ名どころを
昔ながらの川水は 隅田 八ツ橋 くぐり流るる
向島には言問団子や長命寺の桜餅などといった有名な和菓子屋さんもあり、鬼平犯科帳の舞台になっていたり、沢山の文人も訪れています。
長命寺の桜餅は享保の時代に、桜の葉を樽の中に塩漬けにして、試みに桜もちというものを考案し、向島の名跡・長命寺の門前にて売り始めたのが始まりで、江戸に於ける桜もちの発祥の地となっています。
ちなみに、こちらの桜餅は「関東風」で、クレープのように薄く焼いた薄皮に餡子を包み、さらにそれを桜の葉で包んでいます。
百花園さんについてはまた後ほど記事に書かせていただきますね♪